ロシアのスパイの疑いで民間人1人を逮捕、反逆罪の容疑 ドイツ
ベルリン(CNN) 対外情報に携わる国の機関に従事していたドイツの民間人1人が、ロシアのためのスパイ行為をはたらいた疑いで23日までに逮捕された。ドイツ連邦検察のオフィスが明らかにした。
同検事総長は報道向けの発表で、被告には国家への反逆の容疑がかかっていると述べた。
被告はドイツ連邦情報局(BND)の職員で、今年、職務上入手した情報をロシアの情報機関に伝達したとして訴追された。情報の内容は国家機密に該当するものだったという。
被告に弁護士がつけられたのかどうかは不明。CNNはこの点に関する返答を連邦検察に求めている。
警察は被告ともう1人の容疑者の自宅及び職場を捜索した。捜査はBNDとの緊密な連携の中で行われた。
被告は22日、連邦最高裁に出廷し、再拘留を言い渡された。
英情報局保安部(MI5)のマッカラム長官は先月、英国に対する脅威を概説する年次演説で、今年600人のロシアの職員が欧州から追放されたと発表。そのうち400人はMI5によりスパイと判断されたと述べていた。
このほかノルウェーでは10月にブラジル国籍の民間人だと主張する研究者をロシアのスパイの容疑で逮捕。オランダ当局も6月、国際刑事裁判所(ICC)にアクセスしようとしたロシア人スパイの試みを阻止したと発表している。