空の旅で1000万マイルの新記録、ユナイテッドのトップ得意客
(CNN) 米ユナイテッド航空で世界各地を飛び続けること約6000回。シカゴ在住の自動車業界コンサルタント、トム・スタカーさんが9日、飛行距離1000万マイル(約1610万キロ)を達成した。
ユナイテッド航空は新記録達成を記念して、シカゴ市内のオヘア国際空港で式典を開催。史上初の「チタン・ユナイテッド・マイレージプラス」カードを贈呈し、ボーイング747ー400型機に同氏の名を付けるなど、盛大に祝った。
同氏は1982年以降、出張も含めて絶え間なく空の旅を続けてきた。妻との「新婚旅行」は過去15年間で60回ほど行ったという。「パリのルーブル美術館でもピラミッド、サファリ砂漠でも、とにかく世界を見るのが大好き」「機内ではとてもリラックスした気分になれるので、1~2週間乗らないとそわそわしてくる」と話す。
最も多い行き先はオーストラリア。その往復だけで400万マイルは超えそうだ。ハワイも80回ほど訪れている。
一番の得意客だけに、同航空からは至れり尽くせりの待遇を受けている。もちろん常にファーストクラスで、乗り継ぎには案内係が付き添う。空港のファーストクラス用ラウンジには、好物のブラウニーが用意されているという。気に入っているのはシカゴとロサンゼルス、あまり好きでないのはニューヨーク・ラガーディアのラウンジだ。100万マイル達成の節目ごとに、ワインのギフトカードや特等席でのスポーツ観戦などぜいたくな賞品が贈られる。
すべての機種を熟知しているから、新人乗務員に座席の操作方法を教えることもある。ファーストクラスの乗客のマナーについて問われ、「最近の人はわがままだし、狭い機内ではそれが増幅される」と指摘。座席を倒したところ、後ろの乗客が新聞を広げて頭に突きつけてきたこともあると振り返り、「立派な大人が機内では小学生のようになってしまう」と話した。