「財政の崖」回避へ進展、オバマ大統領が譲歩案を提示

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ワシントン(CNN) 米国で年明けに減税措置の打ち切りと歳出削減が重なる「財政の崖」の回避に向け、オバマ大統領と野党共和党のベイナー下院議長との協議が加速している。協議の内容に詳しい情報筋によると、大統領は17日、増税対象の縮小や裁量的支出削減を含む譲歩案を示した。

オバマ大統領はこれまで一貫して、年収25万ドル(約2100万円)を超える世帯への減税打ち切りを主張してきた。情報筋によると、新たな案ではこの境界を年収40万ドル(約3400万円)まで引き上げた。

一方のベイナー議長は増税を強硬に拒否していたが、先週末、年収100万ドル(約8400万円)を超える最富裕層の減税打ち切りには応じるとする譲歩案を示していた。

大統領の譲歩案には初めて、2000億ドル規模の裁量的支出削減も盛り込まれた。国防、非国防の両分野で1000億ドルずつ削減する。

大統領とベイナー議長はこの日、ホワイトハウスで45分間にわたり直接話し合った。こうした協議は過去8日間で5回目。クリスマスまでともいわれる合意成立の期限を前に、交渉が加速していることがうかがえる。連邦議会は合意案を年内に承認するために会期を延長し、クリスマス翌日には審議を再開する構えだ。

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