ボーイング787が試験飛行、設計変更のバッテリー搭載
香港(CNNMoney) 米ボーイングは25日、運航を停止している最新鋭旅客機「787」(ドリームライナー)の試験飛行を行い、設計を変更したバッテリーを初めてテストした。
試験飛行は2時間かけて実施され、ワシントン州エバレットから太平洋沿岸に沿ってオレゴン州まで飛び、ワシントン州に引き返した。ボーイングによれば、飛行は「計画通り」に進んだという。
試験飛行には、ボーイングがLOTポーランド航空のために製造し、まだ引き渡していなかった機体を利用。設計を変更して回路ショートの可能性を最小限に抑えたバッテリーを搭載した。バッテリーセルの断熱性も改善されたほか、新しい通気システムは、たとえ過熱が起きた場合でも、機体のほかの部分に影響が及ぶことを防ぐ仕組みを備えている。
新しいバッテリーシステムが飛行中も想定通りに機能することを確認する目的で、試験飛行は少なくともあと1回実施する予定。
787はリチウムイオンバッテリーのトラブルが相次いだため、米連邦航空局(FAA)の指示によって1月16日以来、運航を停止している。