投資するならクラシックカー? 記録的高値の落札相次ぐ
(CNN) クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)やコモディティーのデリバティブ(金融派生商品)に投資するのは、感動も興奮もなく、なんとも味気ない。血が湧き胸が躍るような投資先はないものか――そう悩んでいる人にお勧めなのがクラシックカーかもしれない。
近年のオークションでは、クラシックカーが記録的高値で落札される例が相次いでいる。
米競売大手サザビーズが昨年11月に「自動車の芸術」と題して開催したオークションでは、クラシックカーなど計31台が落札された。落札総額は6300万ドル(約63億円)近くに達する。
英不動産仲介大手ナイト・フランクが発表した指数によると、クラシックカーの平均価値はここ10年で430%上昇。一方、同時期の金の価格は273%の上昇。ロンドン証券取引所の代表的な株価指数「FTSE100」はわずか55%の上昇に過ぎない。
実際、昨年7月には1954年製のメルセデス・ベンツが約3000万ドルで落札された。公開オークションで競り落とされた自動車としては過去最高額であり、以前の記録を13O0万ドル以上上回る。
さらに、英ボナムズの競売でも、元ビートルズのリンゴ・スター氏が所有していたファセル・ベガが約55万ドルで落札された。