ロンドン近郊の町に自動運転カー、2017年の導入目指す
ロンドン(CNNMoney) 英ロンドン北郊の街ミルトンキーンズで、ドライバーなしで走る「自動運転車」の導入計画が進んでいる。2017年には100台が路上にデビューする見通しだ。
英エンジニアリング大手アラップやオックスフォード、ケンブリッジ両大学による共同プロジェクト。2人乗りの電気自動車で、専用道路を時速約20キロで走る。搭載されたセンサーを使って障害物を避けながら走行する。
15年にドライバーが操作する試作版20台で実験を行い、17年に完全自動運転の100台を始動させるという。
英ヒースロー空港では11年以降、同様の自動運転車が駐車場とターミナルを結ぶ移動手段に使われているが、歩行者専用の道路を走行するのは英国内で初のケースとなる。
英政府は8日、同プロジェクトに150万ポンド(約2億4000万円)を出資すると発表した。ケーブル民間企業・技術革新・技能相は、こうした車によって「渋滞と大気汚染を軽減し、道路交通の安全性を向上させることができる」と述べた。
ドライバーを必要としない自動運転車は日産自動車が20年発売を目指しているほか、トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクスワーゲンも開発を進めている。米グーグルも参入を目指し、数年前から試験走行を重ねている。