米FRB、量的緩和の縮小を発表 来年1月から
ワシントン(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、量的緩和の縮小を発表した。債券の買い入れを1月から月額750億ドル(約7兆8000億円)に減額する。これまでは2012年9月以来、月額850億ドルの買い入れを行っていた。
FRBは声明で、「雇用拡大に向けた進展と、労働市場状況の展望改善に照らして、資産買い入れのペースを緩やかに減らすことを決めた」と述べた。買い入れ額は住宅ローン担保証券、米国債とも月額50億ドルずつ減額する。
これまでの大規模な買い入れにより、FRBの資産総額は今週で4兆ドル(約417兆円)に達する見通しとなっていた。
一方でFRBは、量的緩和の縮小は「引き締め」ではないと強調、事実上のゼロ金利政策については失業率が6.5%前後にまで改善するか、インフレ率が年2.5%を超すまで続ける方針を変えていない。
バーナンキ議長は発表後の記者会見で、FRBが景気対策から手を引くわけではないと強調するとともに、「低すぎるインフレも、高すぎるインフレも回避に努める」と語った。