スティーブ・ジョブズ氏、米国切手の絵柄候補に
(CNN) 米アップルの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ氏の肖像が2015年に米国で発行される記念切手の絵柄に採用される可能性が出てきた。
米紙ワシントン・ポストが入手したすでに承認済みの切手絵柄候補リストにジョブズ氏の名前が記されている。リストには、ジョブズ氏の他に、「ポップ界の王様」マイケル・ジャクソン、歌手のジェームズ・ブラウン、ギタリストのジミ・ヘンドリックス、テレビ司会者ジョニー・カーソン、バスケットボール選手ウィルト・チェンバレン、俳優チャールトン・ヘストン、同性愛者の権利活動家ハーベイ・ミルクらが候補として挙がっている。
米郵政公社の市民切手諮問委員会の文書によると、リストに記されている名前は「(絵柄として)承認された対象」であり、すでに大半の対象者の絵柄作成が開始されているという。しかし郵政公社の広報担当者は、この1月7日付のリストは今後変更される可能性もあるとしている。
資金繰りに苦しむ郵政公社は、切手収集家の間で人気の高い著名人の切手の発行を増やすことにより、切手の売り上げアップを図る取り組みを進めており、今回の対象者の追加もその取り組みの一環だ。
同公社は昨年11月、映画「ハリー・ポッター」シリーズの記念切手を発行しており、来年は、これまでで最も高い売り上げを記録した歌手エルビス・プレスリーの切手の再発行も予定している。
ジョブズが切手の絵柄に選ばれれば米国のコンピューター業界初の栄誉だが、21日のソーシャルメディアでは、郵政公社が従来の郵便が低迷する原因となった製品を作った張本人であるジョブズ氏をたたえるという皮肉に言及する書き込みが多く見られた。