トラブル続きのGM株に買い推奨 ゴールドマン
ニューヨーク(CNNMoney) 米金融大手ゴールドマン・サックスは24日までに、リコール(回収・無償修理)問題でトラブル続きの米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)を、他の銘柄に比べて「より良い成長、価値、配当」が見込める15銘柄の1つに指定した。ゴールドマンがこうした銘柄のリストをまとめるのは初めて。
GMは今年に入って2000万台以上のリコールを発表し、5月にはリコール問題への対応を巡って米政府との間で3500万ドル規模の和解が成立。カリフォルニア州の集団代表訴訟をはじめとする民事訴訟でも多額の出費を強いられる可能性がある
株価は1月の41ドルから4月には32ドル前後まで急落。年初来で見ても10%以上値を下げている。
しかしGM株の魅力はまさにそこにある。ゴールドマンによれば、現在の株価は市場平均に比べて「25%割安」の状態だという。
GM株の現在の株価は来年の収益見通しの約9倍に相当する。これに比べてS&P500種銘柄の平均はほぼ16倍だという。
業績見通しも比較的堅調だ。ファクトセットの予想によれば、今年はリコール関連コストで減益となる見通しだが、2015年は前年比で最大50%の増益が見込まれる。
さらに現在の配当利回りは3.3%と、S&P500種銘柄平均の1.87%を大幅に上回る。
ゴールドマンは今回のリストに記載した15銘柄のうち、GMを含む6銘柄について買いを推奨している。