W・バフェット氏の投資会社、株価が20万ドルの大台突破
ニューヨーク(CNNMoney) 米国の伝説的投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイのクラスA株の株価が14日に初めて20万ドルの大台を突破した。20万ドルは、米国の平均的な住宅価格に匹敵する。
バークシャーは、多種多様な事業に出資するコングロマリットで、これまで、鉄道、保険、製造、小売、新聞、食品飲料など、幅広い業種の経営に関わってきた。
バークシャーは今月はじめ、第2四半期の利益を20億ドル上方修正した。同社のクラスA株は今年に入って13%以上上昇し、上昇率でダウ工業株平均やS&P総合500種を大きく上回っている。
またバークシャー株の利回りも際立っている。米格付け大手スタンダード&プアーズ(S&P)のアナリスト、ハワード・シルバーブラット氏によると、バークシャーの株価が1977年5月に1株当たり100ドルの節目を越えて以来、同社株の年間平均利回りは22.6%に達するという。バークシャーのAクラス株の株価は、2006年10月に10万ドルを突破した。
多くの企業は、株価が一般投資家の手の届きにくい水準まで上昇すると株式分割を行うが、バフェット氏は短期的な投機取引を助長するとして、これまで株式分割を一切行っていない。しかし、その代りに1996年にクラスB株を発行した。現在クラスB株の株価は約135ドルで、こちらも今年に入って13%以上上昇している。