中国の7~9月期GDP、7.3%増と6年ぶり低水準
香港(CNNMoney) 中国当局が21日発表した今年7~9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.3%増と、約6年前の世界金融危機以来の低水準にとどまった。
CNNMoneyの調査によるエコノミスト予測の中間値は7.2%増だった。
中国は今年のGDP成長率の目標を7.5%としているが、時間切れとなる恐れが出てきた。エコノミストらの予測によると、年間成長率は今年7.3%、来年は7.0%まで低下する可能性がある。中国政府が弱気の姿勢に転じているとの見方も強い。
中国経済は過去30年間にわたって10%前後の急成長を続けた。この結果、中国は世界トップクラスの経済大国となり、国民の家計もはるかに豊かになった。
だが近年、GDP成長率は2010年の10.5%から11年は9.3%、12~13年は7.7%と、下降の一途をたどっている。
今後の懸念材料としては不動産市況の悪化や企業の債務拡大などが指摘されている。