上海モーターショー開幕、コンパニオン一掃で車に「脚光」
中国市場は過去2年の間、外国メーカーの独占状態だった。しかし中国のメーカーも品質やデザインの向上で存在感を高め、スウェーデンのボルボを傘下に収めた吉利汽車や長城汽車がシェアを伸ばしつつある。
吉利汽車は既にロシア、中東、アフリカへの輸出実績があり、途上国への進出拡大を狙う。さらに成都の工場で製造した「ボルボS60インセプション」を米国に輸出する準備も進行中。実現すれば、中国製の車が米国に初進出を果たすことになる。日本や韓国の車が数十年前に米国に進出した時のように、中国車が米国市場を揺るがす先駆けになるかもしれない。
米国や欧州に比べれば中国での車の保有率はまだ低い水準にあり、業界にとって中国は今後も重要な市場であり続ける見通しだ。
ただ、経済の鈍化や腐敗撲滅運動の影響で販売の伸びは鈍化している。業界に詳しい専門家は、「かつて車はステータスシンボルと見なされていた。しかし大都市ではトラブルが増え、車をあきらめようと考える人もいる」と指摘している。