アイスクリームにリステリア菌、米ブルーベルの全商品回収

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(C)Blue Bell/FDA

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(CNN) 米乳製品メーカーのブルーベル・クリーマリーズは20日、アイスクリームやフローズンヨーグルトなどにリステリア菌が混入した可能性があるとして、全商品のリコール(回収)を発表した。

発表によると、商品の抜き取り検査を行った結果、3月17~27日に製造されたチョコレートチップクッキーアイスクリームからリステリア菌が検出された。これまでのところ、カンザス州とテキサス州にある複数の施設や工場でリステリア菌の陽性反応が出ているという。

この結果を受けて安全性が確認されるまでの間、全商品の販売中止に踏み切った。

リステリア菌は高熱や頭痛、吐き気、腹痛、下痢などの症状を引き起こし、幼児や高齢者など免疫系統が弱っている場合は死に至ることもある。米国では年間で推定1600人が重症化し、うち約16%が死亡している。

カンザス州衛生当局は3月の時点で、ブルーベル製品との関係が疑われるリステリア菌の集団感染で、この1年に州内の3人が死亡したと発表していた。

発症者は5人全員が同じカンザス州内の病院にかかったことがあり、ほとんどが入院中にアイスクリームを食べていたという。

この病院にあったアイスクリームからリステリア菌が検出されたことを受け、ブルーベルは3月から4月にかけて一部商品のリコールに踏み切っていたが、今回は対象を全商品に拡大した。

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