トランプ氏、連邦機関の監察総監を一斉に解任 国務省や国防総省
(CNN) トランプ米大統領は24日、連邦政府の十数機関で内部統制の機能を果たしてきた監察総監を、一斉に解任した。
事情に詳しい関係者によると、ホワイトハウスの大統領人事局長から同日夜、各機関の監察総監あてに、「優先順位の変化」から解任が決まり、即時発効するとの通知が送られた。
米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。対象の機関には国防総省や国務、エネルギー、内務、運輸各省などが含まれる。
監察総監は、政府機関や職員による職務怠慢、不正行為、浪費、職権乱用などの疑いを、独立した立場から調べる役割を担う。
第1次トランプ政権でも複数の監察総監が解任され、議会では2022年、解任に際してホワイトハウスが根拠を示すよう定める法律が成立していた。
24日の一斉解任に対し、共和党の一部議員からは、同法が求める30日前の通知がなかったと指摘する声も上がっている。
上院共和党トップのスーン院内総務は、ホワイトハウスから事前の説明を受けていないとして、この件へのコメントを控えた。
中小企業庁の監察総監を解任されたハンニバル・ウェア氏は、24日の声明で「米政府への独立した監督を保障する法律に従う必要がある」と強調した。