米上院、国防長官にヘグセス氏を承認 バンス副大統領が決定票投じる

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米上院の投票で、ピート・ヘグセス氏がトランプ政権の国防長官に承認された/Jacquelyn Martin/AP

米上院の投票で、ピート・ヘグセス氏がトランプ政権の国防長官に承認された/Jacquelyn Martin/AP

(CNN) 米連邦議会上院は24日夜、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏の承認投票を行い、僅差(きんさ)でこれを承認した。トランプ氏と同氏の新政権にとって大きな勝利となる。

承認投票は賛成50、反対50の同数となったが、上院議長を兼ねるバンス副大統領が賛成の決定票を投じ、51対50で承認された。共和党議員からはミッチ・マコネル、リサ・マカウスキ、スーザン・コリンズ各氏が民主党議員と共に承認反対に回った。

閣僚人事の承認が副大統領による決定票にまでもつれ込んだ事例は、過去に1度しかない。2017年のこの時は、ベッツィ・ダボス氏の教育省長官への指名が当時のペンス副大統領の決定票によって承認された。

ヘグセス氏の承認手続きは、本人に対する性的暴行やアルコール依存、運営していた退役軍人団体での不適切な財務管理といった疑惑が浮上する中で難航していた。同氏自身はこれらの疑惑を全て否定している。

承認投票の結果は、指名候補としてのヘグセス氏を全力で支持していたトランプ政権にとって重要な勝利を意味する。

国防長官として、ヘグセス氏は省を刷新すると約束。とりわけ自身が「ウォーク(政治的に覚醒して社会正義を実現しようとする考え方)」と見なす方針はこれを改め、官僚主義的な無駄も排除するとしていた。

承認について審議する公聴会では議員らに対し、ペンタゴン(国防総省)に「戦士の文化」を取り戻したいとも語っていた。

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