トランプ氏、JFKら暗殺の資料公開命じる大統領令に署名
(CNN) トランプ米大統領は23日、ジョン・F・ケネディ元大統領、ロバート・ケネディ元司法長官、マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺に関連する資料の公開を命じる大統領令に署名した。
ホワイトハウスの大統領執務室で大統領令に署名しながら、トランプ氏は「大きな一件だ。多くの人々が長い間これを待っている。何年も、何十年も」と述べた。
その上で署名に使用したペンを保健福祉省長官に指名されたロバート・ケネディ・ジュニア氏に渡すよう促した。ケネディ・ジュニア氏はケネディ元司法長官の息子で、ケネディ元大統領の甥(おい)に当たる。
トランプ氏はまた、「全てが公開されるだろう」とも付け加えた。
ケネディ元大統領暗殺に関連する資料は、バイデン政権下で公開された1万3000ページの文書などその多くが既に公開されている。しかしそうした文書の多くには編集が施されていた。
ホワイトハウスが公開した大統領令の文言は、暗殺された3人の遺族と米国民について、真実を包み隠さず告げられるべきだと指摘。暗殺に関する全記録の公開は国益にも合致すると述べている。
ただ資料は即座に公開されるわけではない。大統領令の日付から15日以内に、国家情報長官(DNI)と司法長官は国家安全保障問題担当大統領補佐官や大統領顧問らと調整しつつ、ケネディ元大統領暗殺に関する記録を完全公開する計画について大統領に説明することになっている。
ケネディ元司法長官とキング牧師の記録に関する期間は45日以内となっている。
2023年、国立公文書館は1963年に起きたケネディ元大統領暗殺に関連する機密文書の検証を完了。当該の記録の99%を既に一般公開したと、当時のCNNは報じていた。