トランプ氏、NATO加盟国は「国防費をGDP比5%に」
(CNN) トランプ米大統領は23日、スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラム年次総会にオンライン出席し、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国は国防費を国内総生産(GDP)比5%に引き上げるべきとの考えを改めて示した。
トランプ氏は「国外の平和と安定を取り戻すために我々は迅速に動いている」と述べ、NATOの全加盟国に国防費をGDP比5%に引き上げるよう求める考えを明らかにした。国防費の増加は数年前に実現されるべきだったとの見解も示した。
トランプ氏はNATOの目標はわずか2%で、自身の大統領1期目が始まるまで加盟国の多くは費用を払っていなかったと指摘。「当時、不足分は米国が負担していた」ため、加盟国も払うべきと主張し、払うようになったと述べた。
加盟国の大半はNATOが掲げるGDP比2%以上という目標を達成していないが、これはあくまでも「指針」であり、達成しない場合に請求や債務が発生することはなく、法的義務もない。実際、指針に伴う支払いは一切ない。
NATO加盟国の国防費については、オバマ元大統領やジョージ・W・ブッシュ元大統領もかつて不満を示していた。