飛行機で密航の男性が死亡、建物屋上に転落 英
(CNN) 英ロンドンのヒースロー空港付近の建物の屋上で、同空港に向かっていたブリティッシュ・エアウェイズ(BA)54便から落下したとみられる密航者の男性が遺体で発見された。英当局が19日、明らかにした。また、同機の着陸装置の中に隠れていた男性も負傷した状態で発見され、BAの発表によると、病院に搬送された。
航空機追跡サイトによると、同機はヨハネスブルク発ロンドン行きのボーイング747。18日に男性が落下した際は、ロンドン南西部のリッチモンド上空を飛行していた。両都市は約9700キロ離れており、飛行にかかる時間は12時間近い。18日夜にヨハネスブルクを出発し、19日の朝ヒースロー空港に到着した。
声明によるとロンドン警視庁が捜査を進めており、BAも両国の当局と協力して詳細の解明に当たっているという。
落下した男性がどこに隠れていたのかは明らかになっていないが、航空機の車輪格納庫に潜んで密航を図る例は多い。専門家によると、車輪格納庫に忍び込むのは難しくない。はしごのようにして着陸装置によじ登るなどして格納庫に忍び込めるというが、格納庫の内部は狭く、車輪の格納時に圧死する危険性もあるという。