ギリシャに11兆円超の支援、議会承認が条件に
ロンドン(CNNMoney) ギリシャ財政危機問題で、ユーロ圏の首脳らは13日、ギリシャ側が債権団の厳しい監視の下で財政改革を実行することで合意したのを受け、86億ユーロ(約11兆8000億円)規模の追加支援を提示した。
2010年以来、3度目となる追加支援が提示されたことで、ギリシャのユーロ圏離脱は当面のあいだ回避される可能性が高まった。
ギリシャは年金削減や増税のほか、政府資産の一部売却など、大幅な財政改革を目指すことで合意した。これを実際に履行できるかが鍵となる。
ユーロ圏の緊急首脳会議で議長を務めたトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は、「ユーロ圏の首脳らは、(追加支援の)協議を開始する用意があるということで原則として合意した」と述べた。
ギリシャ議会は15日までに、一連の施策を承認しなければならない。さらに、EUの監視の下、政府資産売却に伴う収益を管理する権限を放棄し、債務削減にあてる必要がある。