ピケティ氏、ISIS拡大の原因は「不平等」 分析に異論も
『テロの経済学』などの著書があるプリンストン大学のアラン・クルーガー教授は、世界各地のテロ組織や憎悪に基づき行動する過激派集団に加わった人々について調べた結果、経済力や教育水準は関係ないとの結論に達した。
カンバーランド・マーケット・アドバイザーズのデービッド・コトク最高投資責任者は、インドネシアやマレーシア、インドでも経済格差は大きく、イスラム教徒人口も多いと指摘する。だがどこも、過激派の急拡大には至っていない。
「収入格差は宗教的過激派を突き動かす根本的な要因でもなければ小さな要因でさえない。ピケティ氏の議論は単純すぎる」とコトク氏は言う。