ペット介抱のための「有給病休」認める 伊大学

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イタリアの首都ローマにあるラ・サピエンツァ大学

イタリアの首都ローマにあるラ・サピエンツァ大学

(CNN) イタリアの首都ローマにあるラ・サピエンツァ大学は同大の女性研究者が病気のペット犬を介抱するため必要と申請していた病気手当や2日間の休暇を認める判断をこのほど下した。

同大は当初、この要請を却下していたが、女性は公務員としての有給休暇を求める権利を唱え、異議申し立てを行っていた。女性は愛犬は手術を控え、それまで継続的な医学的な注意が必要と主張していた。

イタリアの刑法ではペットの放棄を禁じ、動物を苦しむ状態に放置することは犯罪と規定しているため同大は再考し、女性研究者の要求に応じることにしたという。ペット放棄などには禁錮刑もしくは高額な罰金が科される。

女性が今回得た待遇は、これまで個人もしくは家族が深刻な問題に直面した時に付与される手当が適用された。女性は病休手当を要求する際、イタリアの動物保護団体に法的な対策などの助言を求めていたという。

同団体は大学の今回の対応はイタリアの動物愛護者にとって重要な先例になると強調。動物の権利に対する世論の変化と理解を深める上で節目になると説明した。

女性のペット犬の手術は成功し、経過は良好だという。

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