米銃器大手スターム・ルガー、700人雇用減 販売不振
ニューヨーク(CNNMoney) 米大手銃器メーカーのスターム・ ルガーは24日までに、過去13カ月間で従業員全体の4分の1を超える700人の雇用を削減したことを明らかにした。これに先駆け、2017年の売り上げについて21%の落ち込みを発表していた。
削減後のルガーの従業員数は1750人となった。同社のクリス・キロイ最高経営責任者(CEO)はアナリストらに対し、雇用の削減について、17年に行った生産の縮小に伴う判断だと説明した。
1年前に320人いた臨時従業員はその後退社。今年1月には一段の雇用削減の必要性から、従業員60人のレイオフ(一時解雇)にも踏み切った。
大統領選が行われた16年、民主党候補だったヒラリー・クリントン氏が当選すれば銃規制が進むとの懸念から銃の販売は記録的水準に跳ね上がったが、トランプ氏の勝利でそうした懸念が和らぐと、銃器の売り上げは落ち込んだ。
業界全体での売り上げは、17年に6億ドルを超える減少を記録している。
一方、先ごろ破産申請の計画を明らかにした同業のレミントンについて、買収の可能性を問われたキロイCEOは直接的な言及を避けた。ルガーの手元資金は過去1年間で2400万ドル近く減少したものの、依然として6350万ドルを確保しており、債務は抱えていない。