イスラエル便、世界初のサウジ領空通過 インド航空会社
ニューデリー(CNNMoney) インドの航空大手「エア・インディア」はこのほど、インドの首都ニューデリーを出発し、サウジアラビアの領空を通って、イスラエル・テルアビブの空港に着陸する航空便の運航を完了させた。イスラエル便がサウジの領空を通過するのは世界でも初めてのこととされる。
航空情報サイト「フライトレーダー」によれば、同便はオマーンとサウジアラビア、ヨルダンの上空を移動し、テルアビブのベン・グリオン国際空港に着陸した。
エア・インディアの広報担当によれば、同便はニューデリーの現地時間午後6時10分に出発し、約4000キロを7時間余りかけて飛行したという。
テルアビブに向かうボーイング787型機には110人の乗客が搭乗。テルアビブから戻ってくる便は200人の乗客を運んだという。
エア・インディアによるイスラエル便のサウジ領空通過は世界初。イスラエルとサウジアラビアは公式な外交関係を結んでおらず、サウジアラビアはこれまでイスラエルへ向かう航空便に領空の通過を認めてこなかった。
今回の背景には、イランという共通の敵の存在があるためとの見方が出ている。