韓国、独BMWに課徴金11億円 車両の出火事故受け
ソウル(CNN Business) 韓国の国土交通省は24日、独自動車大手BMWの車両がエンジンから出火する事件が続発したことに関連して、同社に対して112億ウォン(約11億円)の課徴金を課すと発表した。国土交通省によれば、BMWは欠陥を隠蔽(いんぺい)しようとし、リコール(回収・無償修理)が遅れたとしている。
この件について、韓国政府はBMWを刑事告発する。
BMWの車両は韓国で、エンジンから出火する事例が相次いでいた。BMWによれば、出火の原因は排ガス装置の不具合によるものだった。
韓国政府が組織した調査チームによれば、BMWは事故の隠蔽をはかり、影響のある17万2000台のリコールに遅れが出たという。
BMWは24日、声明を発表し、出火の原因が確認できてすぐにリコールを開始したと述べた。
今年に入り、BMWの車両が出火したとの報告は50件以上にのぼっていた。出火による死傷者は出ていない。韓国政府は、当局に対して、検査が終わっていない出火の可能性がある車両について運転しないよう利用者に要請するよう指示を出していた。
BMWは声明で、可能な限り迅速に韓国でのリコールを終えるよう取り組むとし、利用者が被っている不安と不便に関して謝罪した。