来春の米韓合同軍事演習、規模を縮小 米国防長官
(CNN) 米国のマティス国防長官は21日、来年春に実施する次回の米韓合同軍事演習「フォール・イーグル」の規模を縮小すると発表した。北朝鮮との外交努力を妨げないためと説明している。
米国は6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談後、北朝鮮との緊張緩和を図る一環として、大規模な軍事演習を中止していた。
8月にはトランプ大統領が、「現時点で米韓合同の軍事演習に多額を費やす理由はない」と発言した。
ただ、米韓は小規模の演習は行っており、国防総省のローガン報道官は声明の中で、「韓国を防衛する能力の強化と合同即応態勢の維持を目的とした定期的な演習は実施する」と強調している。
ローガン報道官によると、マティス長官は先月行われた韓国国防相との会談で、「演習を含む軍事活動は、米韓の即応態勢を維持しながら北朝鮮の非核化を目指す外交努力を補う形で実施することが重要」との認識で一致したという。今後の演習についても、規模や範囲を含め、複数の側面から検討を続けるとしている。
今年のフォール・イーグルは、韓国で開かれた冬季五輪の期間と重ならないよう、実施が延期された。
この演習は4月に実施され、米軍の約1万1500人と韓国軍の約29万人が参加した。