汚染進むニューヨーク港、カキ10億個で浄化の取り組み
BOPがこれまでに作ったカキ礁は12に上り、一部は沿岸部、その他は沖の深海に配置されている。
全ての過程を通じて地域社会、特に若い生徒たちに参加してもらうことが、このプロジェクトの最優先課題だ。BOPは、ニューヨーク市の5区にある75校以上の公立学校と提携しており、生徒たちは社会見学でカキ礁や研究所を訪れ、水質の測定法やカキの成長過程の見守り方を学ぶ。
ニューヨーク近海のカキの数が産業化以前の水準近くまで回復するのはまだ先の話だが、マリノフスキー氏は、プロジェクトに参加する地元の小学生たちに勇気づけられているという。
マリノフスキー氏は、若い世代が、将来何をするにしても、この取り組みをきっかけに環境や生態学的問題について考えてくれることを願っている、と語った。