米ナイキ、スニーカーの発売中止 独立当時の星条旗をデザイン
ニューヨーク(CNN Business) 米スポーツ用品大手ナイキが、米国独立直後の星条旗をデザインした新作スニーカーの発売を中止したことがわかった。
このスニーカーは1日に140ドル(約1万5000円)で発売される予定だったという。
米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ナイキは商品をいったん小売店へ送った後、返品するよう要請した。人種差別への抗議行動で知られ、ナイキの広告にも起用された米プロフットボールリーグ(NFL)元選手のコリン・キャパニック氏らが、不快なデザインだと抗議したためだ。
スニーカーの星条旗は星の数が現在の50個ではなく、独立当時の州の数と同じ13個になっていた。これは1777~95年に使われたデザインだ。
すでに消費者の手に渡った商品があるかどうかは明らかでない。
ナイキは先月、一部商品の担当デザイナーが香港のデモを支持したとの理由で中国から反発を買い、該当する商品の同国での販売を中止した。
5月にはスニーカーの新作モデルにパナマ先住民の伝統的なデザインが使われているとの抗議を受け、同モデルの発売を中止した。