ゴーン被告逃亡 森法相、出国ルールの厳格化を指示

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カルロス・ゴーン被告の逃亡を受けて、森法相が出国手続きの厳格化を指示した/David Becker/Getty Images

カルロス・ゴーン被告の逃亡を受けて、森法相が出国手続きの厳格化を指示した/David Becker/Getty Images

(CNN Business) 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が日本からレバノンに出国した問題で、森雅子法相は5日、出国は「不法」であり、今後出国に関する規定をより厳格化する方針を明らかにした。ゴーン被告の出国をめぐり、日本の当局者が公に見解を表明するのは初めて。

森氏は、ゴーン被告が「不正な手段を用いて不法に出国した」と強調。同被告による日本からの出国は公式に記録されておらず、現在検察が事実関係を調査中だと述べた。

森氏はまた、出入国在留管理庁に対し出国時の手続きの厳格化を指示したことを明らかにし、同様の事態を招くことがないよう措置を講じる構えを示した。

ゴーン被告は報酬を過少記載した罪や日産の資金を不正に支出した罪で起訴され、日本で公判待ちの状況だった。保釈条件として日本国内にとどまることが義務づけられたが先週、日本の「仕組まれた」司法制度から逃れるため、出国してレバノン入りしたと発表していた。

森氏は5日、日本の司法制度について「個人の基本的人権を保障」しつつ、「事案の真相を明らかにするため」適正に運用されていると説明した。そのうえでゴーン被告の保釈を取り消し、政府として国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)に対し、同被告の身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」の発行を要請したことを確認した。

東京地検の斎藤隆博次席検事も5日に声明を出し、ゴーン被告による出国は日本の司法制度をことさらに無視したもので「犯罪に当たり得る行為」だと非難した。

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