NYダウ、2997ドル安と史上最大の下げ幅 緊急利下げに懸念強まる
ニューヨーク(CNN Business) 16日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が2997ドル下落と史上最大の下げ幅を記録した。米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げを受け、経済の現状に対する懸念が拡大した形だ。
米株の広範な指標であるS&P500も7%以上下落したため、取引を15分間全面的に停止する「サーキットブレーカー」が発動された。
同日にはトランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染拡大について、7月か8月まで続く可能性があるとの認識を表明したこともあり、取引時間の終わりまで売り注文が続いた。
S&P500は約12%安、ダウは12.9%下げて取引を終えた。ナスダック総合指数は12.3%安だった。
政府機関や米疾病対策センター(CDC)によると、米国内での新型コロナウイルス感染者数は4000人を超えた。
16日はアジアや欧州など、世界的に株価が急落。今回の感染拡大に伴い、中国経済が前例のない崩壊に見舞われるとのデータが示されたことが影響したとみられる。