米GDP、4~6月期は32.9%減 過去最悪の落ち込み

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営業を中止した店の前を通る人=23日、米ニューヨーク市/Spencer Platt/Getty Images

営業を中止した店の前を通る人=23日、米ニューヨーク市/Spencer Platt/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米商務省の経済分析局は30日、2020年4~6月期の国内総生産(GDP)について、年率換算で前期比32.9%のマイナスになったと発表した。過去最悪の下落率としている。

今春、新型コロナウイルスの感染拡大による封鎖措置を受け、国内の企業活動は停止を余儀なくされた。米国経済は11年ぶりとなるリセッション(景気後退)に突入し、史上最長とされる景気拡大にも終止符が打たれた。

過去5年間の経済成長がわずか2~3カ月で失われた計算になる。米GDPは1~3月期も年率換算で5%低下していた。

一般にリセッションとは2四半期続けてGDPがマイナスに転落することを指すが、公衆衛生と経済の危機に同時に見舞われている現状は前例がないものだ。4~6月期の下げ幅は、金融危機がピークに達した08年10~12月期の8.4%減の4倍に迫る数字だった。

4月に職を失った米国民は2000万人を超え、80年以上前に記録を取り始めてから最悪の減少となっている。失業給付の申請件数は跳ね上がり、現在も感染拡大前の水準には戻っていない。

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