豪GDP、前期比7%減 ほぼ30年ぶりに景気後退入り

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閉店の札が下がる豪メルボルンの店舗/Darrian Traynor/Getty Images

閉店の札が下がる豪メルボルンの店舗/Darrian Traynor/Getty Images

香港/シドニー(CNN) オーストラリア統計局が2日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、前期比7.0%減と2四半期連続のマイナス成長を記録し、29年間に及んだ同国の景気拡大に終止符が打たれた。

1~3月期のGDPは前期比0.3%減だった。7.0%の下げ幅は1959年の統計開始以来最も大きく、アナリストらによるマイナス5.9%の予想を超える落ち込みとなった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)措置が大きく影響した。同国ではそれ以前から、大規模な森林火事で消費支出や観光業が深刻な打撃を受けていた。

4~6月期はホテルやレストランの閉鎖により、家計消費が12%減、サービス消費は18%近く減少した。

フライデンバーグ財務相は2日、打撃の緩和には全力を尽くしてきたと述べた。

だが景気後退は今後も長引く恐れがある。豪準備銀行(中央銀行)は、新型ウイルス感染拡大がいつまで続くかによって回復のペースが左右されるとの見方を示している。

同国で2番目に人口が多いビクトリア州は現在、感染拡大の第2波を受け、国内で今まで例がないほど厳しい制限措置を導入している。これが今期の経済指標に大きな影響を及ぼす可能性もあると、フライデンバーグ氏は指摘する。

長年にわたり景気拡大を支えてきた中国向けの資源輸出にも、最近の関係悪化が影を落としている。

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