豪産ワインへの制裁関税を最終決定、最大218% 中国

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中国はオーストラリア産のワインに対して116~218%の反ダンピング(不当廉売)の制裁関税を5年間にわたって課すことを最終決定した/STR/AFP/Getty Images

中国はオーストラリア産のワインに対して116~218%の反ダンピング(不当廉売)の制裁関税を5年間にわたって課すことを最終決定した/STR/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 中国政府は28日までに、オーストラリア産ワインに対し116~218%の反ダンピング(不当廉売)の制裁関税を5年間にわたって課すことを最終決定したと発表した。

今月28日から適用される。豪中関係は悪化しており、今回の措置が両国間の貿易摩擦をさらにこじらせる可能性がある。

中国は最近まで豪州産ワインの最大の輸入国だった。豪州のワイン業界団体のデータによると、中国への輸出額は昨年12月にはほぼゼロの状態に落ち込んでいた。

中国の商務省は昨年11月、両国関係がきしむなかで豪州産ワインの反ダンピング調査を実施し、最大で212%の追加関税を課すことを仮決定していた。

豪州内では中国による反ダンピング関税は不当として世界貿易機関(WTO)に提訴する動きが強まっている。

両国関係の険悪化は、モリソン豪首相が昨年4月、国際調査団による新型コロナウイルスの起源解明を求めたのがきっかけ。これ以降、中国は木材、牛肉や一部の石炭など豪州産品の輸入を規制する措置を打ち出していた。

オーストラリア国内における中国資本の投資活動を追っているオーストラリア国立大学は最近、昨年の投資額は前年比で62%激減したとのデータも公表していた。

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