バーナード・マドフ受刑者が死去、巨額金融詐欺で禁錮150年
ニューヨーク(CNN Business) 米国史上最大規模の金融詐欺で服役中だったバーナード・マドフ受刑者が死去したことがわかった。82歳だった。マドフ受刑者は150年の禁錮刑で収監中だった。
刑務所当局によれば、マドフ受刑者は14日、ノースカロライナ州バトナーにある刑務所の医療センターで死亡した。死因は明らかにされていない。
マドフ受刑者は2020年2月、末期の腎不全を患っており、余命は1年6カ月未満だとして、早期の釈放を求めていた。しかし、司法当局はマドフ受刑者の犯罪について、前例のない規模であり、早期釈放の要請を退けるのに十分な理由があると指摘した。
マドフ受刑者は200億ドル規模(現在のレートで約2兆1700億円)の金融詐欺に関与しており、これは米国史上最大規模となっている。
マドフ受刑者はウォール街で素晴らしいキャリアを積み、投資家に巨額の配当金を支払ったことで有名だった。1990年代にはナスダックで会長を務めるなどした。しかし、2008年に逮捕され、2009年に11件の重罪で罪を認めた。