米テスラ、時価総額1兆ドル突破 ハーツから10万台受注が追い風
ニューヨーク(CNN Business) 米株式市場で25日、電気自動車(EV)大手テスラの時価総額が1兆ドル(約113兆円)を突破した。時価総額が1兆ドルを超える企業は米国の歴史上6社目。
テスラ株はこの日、前週末比12%高の約1025ドルで取引を終えた。レンタカー大手ハーツがテスラに過去最多となる10万台を発注したこと、高い影響力を誇るモルガン・スタンレーの自動車アナリスト、アダム・ジョナス氏がテスラの目標株価を1株1200ドルに引き上げたことが追い風となった。
この日の急騰でテスラの時価総額は1兆ドルの大台をわずかに上回った。これは時価総額1位のアップルの2兆5000億ドル、2位のマイクロソフトの2兆3000億ドルの半分以下となる。このほか1兆ドル超えの企業としては、1兆8000億ドルのグーグルの親会社アルファベット、1兆7000億ドルのアマゾンなどがある。
テスラは2010年の新規株式公開(IPO)から12年あまりで1兆ドルの大台に到達しており、過去2番目のスピードとなった。これより早いのはIPOからわずか9年あまりで1兆ドルに到達したフェイスブックのみだ。
テスラは25日、そのフェイスブックの株価を抜いた。フェイスブック株は現在、「フェイスブック・ペーパーズ」と呼ばれる大量の内部文書の公開を受けて下落している。
フェイスブックの株価は22日の取引で5%あまり下落。25日には若干回復したものの、時価総額が1兆ドルを超えていた今年前半のピークからは17%減となっている。現在の時価総額は25日の終値ベースで9270億ドル。