NY地下鉄が一時減便 感染拡大で人員不足
(CNN) 米ニューヨークの地下鉄で27~30日、運行本数が一時的に削減される。同市の公共交通機関を運営する公社MTAが26日、ツイッターの公式アカウントで発表した。
ツイートによると、新型コロナウイルスの感染拡大による人員不足を受けた措置。本数を減らし、必要に応じて乗務員らの配置を調整する。
州知事室の集計によると、ニューヨーク市では24日、新規感染者が4万9708人と、過去最多を記録した。
同市の地下鉄は新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まったころにいったん運行を縮小したが、今年5月以降は以前のダイヤに戻していた。ただし1日当たりの乗客数は最も多かった10月で330万人と、パンデミック前の平均550万人前後を大きく下回ったままだ。
MTAはどの路線のダイヤがどの程度変わるのか具体的に示さず、全乗客に向けて待ち時間が多少長くなると予告した。
ニューヨーク州のホークル知事は先週、市民の生活に欠かせない仕事を担うエッセンシャルワーカーが検査で陽性となった場合の隔離期間を、10日間から5日間に短縮すると発表した。MTAもこれにならい、隔離ルールを緩和する構えだ。
今月に入って感染者が急増する前から、MTAは人員不足でバスや地下鉄の運休を余儀なくされ、元職員らに一時復帰を呼び掛けるなどの対応をとってきた。
MTAは職員にワクチン2回の接種または週1回の検査を義務付けている。ホークル氏によると、職員のうち少なくとも80%が2回の接種を完了している。