エバーグリーンのコンテナ船が米東部で座礁、1年前にはスエズ運河封鎖
ニューヨーク(CNN Business) 米沿岸警備隊は、13日夜に首都ワシントン東のチェサピーク湾で座礁した台湾のエバーグリーンが運航する全長約330メートルのコンテナ船を安全に再浮上させる計画を進めている。
1年前には、同じくエバーグリーンが運航するコンテナ船「エバーギブン」がスエズ運河で座礁し、世界で最も重要な貿易大動脈の1つを1週間近く塞ぎ、世界のサプライチェーン(供給網)を混乱させた。
コンテナ船「エバーフォワード」は一般貨物を積んでおり、13日にボルティモアを出港してバージニア州ノーフォークに向かっていたところで座礁したという。沿岸警備隊によると、現在のところ同船はチェサピーク湾の航路を塞いでいない。
沿岸警備隊は「汚染の可能性」がないか同船を定期的に監視しているという。
「エバーフォワード」の乗組員は、汚染の可能性を監視し、安定性や喫水測定、船の位置、油流出の兆候に目立った変化があれば報告するよう指示されている。また、沿岸警備隊は現在進められている浮上作業の間の海洋環境の安全を確保するため、船の周囲約457メートルを立ち入り禁止にしている。
沿岸警備隊とメリーランド州環境局はコンテナ船の再浮上作業を調整し、座礁の原因について調査しているという。
CNNは、コンテナ船の運航会社エバーグリーンにコメントを求めている。