ロシア国営ガス会社、ラトビアへのガス供給停止 取引条件の違反を主張
(CNN) ロシア国営の天然ガス企業「ガスプロム」は30日、隣国ラトビアに対するガス供給を停止したと発表した。
ラトビアがガス取引に関する条件に違反したためと主張したが、詳細には触れなかった。
ロシアによるウクライナ侵攻、これに対抗する米欧諸国の制裁発動で、ロシアと欧州連合(EU)との間のエネルギー問題をめぐるにらみ合いは続いている。
ガスプロムはこれまで、欧州の少なくとも6カ国へのガス輸送を遮断。ポーランド、ブルガリア、フィンランド、デンマーク、ドイツにオランダの6カ国となっている。ロシア通貨ルーブルでの代金支払いの拒否を供給切断の理由としていた。
ロシアはかなりの額の外貨準備高も凍結される制裁も受けており、ガス輸出のルーブル決済の要求は自国通貨の防衛策の一環ともなっている。
ラトビアのエネルギー企業は29日、ロシアからのガス購入を発表。ただ、取引相手はガスプロムではなく、代金支払いもユーロで実施するとしていた。
ラトビア国会は今月、来年1月からロシア産ガスの供給を禁じる提案を支持する採決も行っていた。