米宝飾最大手、婚約指輪の売り上げ低迷 ロックダウンの影響続く

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新型コロナウイルスの流行を抑止するために行われたロックダウン(都市封鎖)の影響で米国内の婚約指輪の売り上げが低迷している/djedzura/iStockphoto/Getty Images

新型コロナウイルスの流行を抑止するために行われたロックダウン(都市封鎖)の影響で米国内の婚約指輪の売り上げが低迷している/djedzura/iStockphoto/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 新型コロナウイルス感染対策のロックダウン(都市封鎖)などでカップルが成立しにくくなった影響を受け、米国内の婚約指輪の売り上げは今も低迷が続いていることが分かった。

「ゼールス」「ジャレッド」「ケイ・ジュエラーズ」「ダイヤモンド・ダイレクト」などのチェーンを展開する米宝飾品販売最大手シグネット・ジュエラーズが先週、投資家への説明会で報告した。

同社のシングルトン社長によると、2020年冬から春にかけてのロックダウンとその後の行動制限でカップルのデートが激減した結果、婚約の空白期間が生まれた。

同社の調査によれば、カップルが交際を始めてから婚約に至るまでの期間は平均3年3カ月。婚約指輪の売り上げは、24会計年度にかけて低迷が続くと予想される。コロナ前のレベルまで戻るには、26年までに25%の伸びが必要だという。

だが一部で確かに回復の兆しはみられると、シングルトン氏は強調する。商品の売り上げの50%をブライダル部門が占める同社にとって、これは死活問題だ。同氏によると、人々が外出を再開するようになって、デートはコロナ前より8%増えた。

同社のドロソス最高経営責任者(CEO)は投資家らに、婚約するカップルの数が通常のレベルに戻る3~5年のうちに、年間の収益を90億~100億ドル(約1.2兆~1.3兆円)まで伸ばすことを目指していると述べた。

コロナの影響でウェディングドレスも売れなくなった。収束後のインフレで安価な通販や中古に流れるカップルの志向も逆風となり、米国の業界最大手デービッド・ブライダルが先週、破産を申請した。

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