ラリー・エリソン氏、世界長者番付4位に浮上 初めてビル・ゲイツ氏抜く
ニューヨーク(CNN) 米ブルームバーグ通信が12日に発表した世界長者番付で、オラクル創業者のラリー・エリソン氏(78)が人工知能(AI)人気に支えられて資産を増やし、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いて4位に浮上した。
ブルームバーグによると、エリソン氏の純資産は1298億ドル(約18兆1000億円)となり、ゲイツ氏の1291億ドルを上回った。エリソン氏がゲイツ氏を抜いて5位より上に浮上したのは初めてだった。
エリソン氏は2014年にオラクルの最高経営責任者(CEO)を退くと発表したものの、同社にはとどまって会長兼最高技術責任者(CTO)に就任。資産の大半は同社株が占めている。
オラクルの株価は今年に入って42%以上上昇し、12日は116.5ドルで取引を終えた。6日の決算発表によれば、2023会計年度はインフラビジネスとクラウドサービスに支えられて過去最高となる500億ドルの売り上げを計上した。
オラクルはAI企業のコヒアに出資している。コヒアは先週、総額2億7000万ドルを調達したと伝えられていた。
エリソン氏はオラクル株約42.9%を保有する筆頭株主で、テスラ株も1.5%保有。さらに、ハワイで6番目に大きな島のラナル島や、日本の美術品の膨大なコレクション、カリフォルニア州の住宅数十棟、高級ヨットなどを所有している。