タンクローリーの火災で高速道路が崩落、復旧には数カ月 米
(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィアを走る州間高速道路I95号線の高架下で11日、タンクローリーの火災が発生し、高速道路の一部が崩落した。修復には数カ月かかると予想され、東海岸を南北に結ぶ幹線道路が切り離されたことで、通勤や物流に大きな影響が出る見通し。
ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事の11日午後の記者会見によると、火災が起きたのは石油製品を輸送していたタンクローリーで、今も崩落した道路の下敷きになった状態にある。
発生は現地時間の午前6時20分ごろ。当局は火災や崩落に巻き込まれた人がいなかったかどうか調べている。これまでのところ、けが人は報告されていない。
高速道路の復旧には何カ月もかかる見通しで、シャピロ知事は連邦当局と連携して道路をつなぐ代替措置を検討していると説明した。
同州運輸局長によると、崩落したのは米国内でも有数の交通量の多い区間で、1日約16万台が利用する。
フィラデルフィアのジム・ケニー市長によれば、火災は食い止められており、住民には現場に近付かないよう呼びかけている。道路の封鎖に加えてごみ収集や路線バスの運行にも遅れが出る見通し。
出火原因については捜査が進められている。
消防によると、高速道路の崩落現場周辺では、事故によって損傷した燃料やガス管からの流出が原因と思われる爆発が発生。マンホールからも出火した。
州間高速道路I95号線は、カナダと国境を接するメーン州からフロリダ州まで東海岸を南北に結ぶ基幹道路。現場からの写真や映像には、道路から大きな煙が立ち上る様子が映っている。
米運輸省のピート・ブティジェッジ長官は「人や物流の幹線道路の封鎖により、再建と復旧が完了するまで市と地域に重大な影響が出るだろう」とツイートした。