米ディズニー、裁判受け入れ 「ディズニープラス」根拠に死亡訴訟取り下げ要求から一転

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ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート=2020年、米フロリダ州オーランド/Paul Hennessy/SOPA Images/Sipa/AP

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート=2020年、米フロリダ州オーランド/Paul Hennessy/SOPA Images/Sipa/AP

(CNN) 米ディズニーは19日、テーマパーク内の飲食店で食事をした後に急死した女性の夫が起こした不法死亡訴訟について方針を転換し、法廷で争うことができると述べた。

ウォルト・ディズニー・パークス&リゾーツは以前、法定文書で、夫であるジェフリー・ピッコロさんの動画配信サービス「ディズニープラス」の契約により、妻の不法死亡をめぐる訴訟は提起できないと主張していた。

ピッコロさんは、妻が2023年にウォルト・ディズニー・ワールド内の飲食店で食事をしたあと、激しいアレルギー反応を起こして死亡したと主張した。一方、ディズニー側はこの訴訟を仲裁によって解決する事案とし、訴訟を退けるよう裁判所に求めた。

ディズニー側の主張は、ピッコロさんが数年前にディズニープラスのトライアルに登録した際に加入契約を結んだというものだった。この契約は加入者に同社とのすべての紛争を仲裁によって解決することを求めている。

ディズニー側はさらに、ピッコロさんがウォルト・ディズニー・パークスの公式サイトを利用して入園チケットを購入していたことを理由に、ピッコロさん側がディズニーを相手取って訴訟を起こすことはできないと主張していた。

ディズニー・エクスペリエンスのジョシュ・ダマロ会長は19日、CNNに対し、同社は仲裁権を放棄すると述べた。

ダマロ氏はその理由について、同社では何よりも人道的配慮を優先するよう努めており、今回のような特殊な状況では迅速に解決するための繊細なアプローチが必要だと考えたためだと説明した。

ピッコロさんの弁護士は先週、ディズニー側の主張を「司法の良心に衝撃を与えるほどとんでもなく不合理で不公平だ」と評していた。

弁護士は、ピッコロさんは1カ月の無料トライアルに申し込んだだけだと考えているとも話した。

ピッコロさんは5万ドル(約730万円)超の損害賠償などを求めている。

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