米原子力空母エンタープライズ退役へ 炉除去に3年、船体は一部売却
原子炉の除去作業は船体の破壊を実質的に意味し、甲板や船体を多数切断する措置が必要になる。環境影響に関する海軍の声明によると、取り除かれた原子炉ははしけに積まれて、ワシントン州のコロンビア川を移動し、核関連施設だった場所に運ばれる。同施設には退役済みの米軍戦闘艦船の原子炉が保管されているが、エンタープライズの炉は巨大な溝の中に埋められることになる。
この後、エンタープライズの船体は切断され、金属類はスクラップとして売られることになる。同空母の重量は9万トンに達する。
米海軍の戦闘艦船では、これまでに他に7隻がエンタープライズの名前を冠している。空母のエンタープライズは消滅することになるが、建造予定の新型空母の船名を9隻目のエンタープライズとするための嘆願運動が既に起きている。