海岸に体長18メートルのクジラ、衰弱激しく 米NY州
(CNN) 米ニューヨーク州の海岸で26日、体長約18メートルのクジラが打ち上げられているのが見つかった。まだ呼吸しているといい、地元の消防隊が水をかけるなどして見守っている。
クジラは同州南部ロングアイランド西端のブリージーポイントで、半分海につかった状態で打ち上げられているのを散歩していた人が見つけ、警察に通報した。警察によれば、傷を負っている様子だが、まだ生きて呼吸しているという。
駆け付けた消防隊員は、「最初は死んでいるのかと思ったが、やがて動き始めた」と話す。ロングアイランド海洋研究所の専門家も現場を訪れ、クジラの中では2番目に大型のナガスクジラのオスであることを確認した。
消防隊はクジラを助けようと放水などを続けているが、クジラは衰弱がひどく、もちこたえられそうにない様子だという。専門家も、以前から具合が悪かったのかもしれないと指摘した。
クジラが打ち上げられた浅瀬は、最も深い場所でも1.5メートルほどの深さしかない。しかし同日夜には悪天候の影響で1メートル以上の高波が予想されており、関係者はこの波に助けられてクジラが海に戻れるかもしれないと期待をつないでいる。