18世紀の沈没船から金貨48枚発見、2千万円相当 米
米フロリダ州の沿岸でこのほど、18世紀に沈没したスペインの船団の残骸から金貨48枚が見つかった。発見者は時価総額を20万~25万ドル(約2000万~2500万円)と推定している。
金貨を発見したのはサルベージ会社を経営するブレント・ブリスベンさんら4人。1715年7月31日にフロリダ州沖でハリケーンのため沈没したスペインのガリオン船11隻の残骸の中から、13日に見つかった。一帯の海岸はこの沈没船団にちなんで「トレジャーコースト(財宝海岸)」という地名が付いている。
金貨は良好な状態が保たれ、年代や刻印が読み取れるものもあった。最も古いもので1697年、新しいものでは1714年という年代が刻まれていた。
発見場所は海岸から約30メートルしか離れておらず、深さはわずか1.8メートルだったという。
ブリスベンさんによれば、これほどの古さの沈没船は、船体の木造部分などの構造はほとんどが腐食してなくなり、金属や陶器、銀の留め金、青銅の大砲、金貨などが残されるという。
ブリスベンさんは見つかった金貨を個人の収集家などに売り、その資金で沈没地の探査を続ける予定だ。