損傷した脊髄に電気刺激、まひした機能が一部回復 米研究
脊髄に直接電気刺激を与えて患者が自分で体を動かせるようになった事例は今回が初めてだといい、身体まひの患者の機能回復に向けた謎を解く手がかりになると期待される。
この技術については1700人を超す患者から問い合わせがあった。ただ現時点では、この技術を使っても再び歩けるようになるわけではなく、いずれ可能になるという保証もない。
1回の刺激で動かせるのは片足のみ。もう一方の足や胴体など別の部分の筋肉を動かすためには、いったん刺激装置のスイッチを切って、やり直す必要がある。
それでも被験者となった4人目の男性は、膀胱(ぼうこう)や腸、性的機能が劇的に改善したと話す。さらに、何年も足や胴体を動かせなかった患者が動けるようになったことで、心肺機能も改善していることが検査で実証されたという。