1600年前の沈没船発見、青銅像やコインも イスラエル沖
現場に残っていた鉄製のいかりから、船の難破を何とか阻止しようとした跡がうかがえる。しかし風雨はあまりに強く、抵抗しきれなかったのだろう。船は浅瀬に座礁し、そのまま砂に埋もれてしまった。
シャルビット氏によると、金属製の像などは当時、必ず溶かして再利用されたため、今ではめったに残っていない。青銅の遺物は今回のように海で発見されることが多い。「これらの遺物は沈没のおかげで再利用に回されずに済んだ」「砂に守られていたため、保存状態は非常に良い。まるで昨日作られたばかりのようだ」と、同氏は説明する。
カエサリアは紀元前20年頃、ローマの重要な港として建設された。現在は国立公園に指定された観光地で、スキューバダイビングに訪れる人も増えている。
カエサリア沖では昨年2月にも、ダイビングをしていたグループが2000枚近い古代の金貨を発見した。