キリン、実は4つの種に分類 遺伝子解析で判明
(CNN) これまで単独の種と考えられてきたキリンが、実は4つの種に明確に分かれているとの研究結果が発表された。キリン保護基金などが参加する研究チームの遺伝子解析で明らかになった。
米科学誌「カレント・バイオロジー」の最新号に発表された研究結果によると、キリンは「キタキリン」「ミナミキリン」「アミメキリン」「マサイキリン」の4種に分類され、野生の状態で種をまたいだ交雑は起きないとみられる。
キリン保護基金によると、キリンの研究はこれまでゾウやサイ、ゴリラ、ライオンなどほかの大型動物に比べてあまり進んでいなかった。このため種の分類だけでなく、絶滅の危険性も見過ごされがちだった。
キリンの生息数は過去30年で15万頭以上から10万頭以下に減っている。そのなかでもキタキリンは4750頭、アミメキリンは8700頭しか残っていないという。
キリン保護基金の研究者は、これらが早い時期に国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リストに加えられることを願うと話している。