ハクガン数百羽が死ぬ、鉱山の汚染水に飛来 米
(CNN) モンタナ州ビュートにある露天掘り式の銅鉱山で8日までに、鳥のハクガン約1万羽が採掘場に飛来したもののヒ素や硫酸などの有毒成分に汚染された水だまりに触れるなどして数百羽が死ぬ騒ぎが起きた。
地元のCNN系列局KXLFによると、銅鉱山企業「モンタナ・リソーシズ」の従業員や環境保護団体メンバーらが救済作業に乗り出し、これまで数千羽を採掘場から追い出すことに成功。残っている仲間が被害に遭遇しない方途を探ると共に、今回のような事態が将来再発しないような手立ても検討している。
生き残ったハクガンが徐々に採掘場から飛び立つ動きも見られる。同社は7日時点で、約50羽が現場に残っていると推定している。
鳥類の専門家はKXLFに、ガン類には老朽化した鉱山など環境汚染が懸念される場所を避ける重要な推理力が備わっていないと指摘。また、体を休ませたり天敵をかわしたりするため開放水域を探す習性があるという。
今回の騒ぎが起きた採掘場では1995年にも飛来したハクガン300羽以上が死んでいたという。また、昨年にはアイダホ州で約2000羽が空から落ちて死ぬ事態も生じていた。鳥コレラへの感染が原因とみられた。