有給休暇、勤労者の半数が使い残し 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で有給休暇を取得できる勤労者のうち、今年の有給休暇は使い切らない、または使い切れないという人が半数を占める実態が、金融情報サイト、バンクレートの調査で浮き彫りになった。
それによると、使い残している有給休暇は平均で7日。理由は「仕事が多すぎる」「仕事が楽しい」のほか、「仕事を失うのが怖くて休暇を取れない」という回答もあった。一方で、35%は休暇を翌年に繰り越して長期休暇や一大イベントに使う予定だと答えている。
「休暇を取らなければ燃え尽きやすくなる。ワークライフバランスを保てなければ、体調を崩して人間関係にも影響が出かねない」。バンクレートの担当者はそう警告する。
有給休暇は若い世代ほど使い残す傾向にあり、18~25歳の層ではほぼ60%が今年の有給休暇をすべて使い切る予定はないと回答。1日も使わないという人も25%に上った。
これに対して有給休暇を1日も使わないという回答は40~50代のジェネレーションX世代では6%、戦後から1960年代前半ごろまでに生まれたベビーブーマー世代では7%のみだった。
「若い世代の多くは実力を見せて、自分たちへの偏見に基づくマイナスイメージを払拭(ふっしょく)したいと思っている」(バンクレート)
現金による支払いと有給休暇ではどちらを選ぶかという質問では、給与1週間分のボーナスの方が有給休暇よりもいいという回答が56%に上っている。