感染症撲滅へ、武器は「蚊の工場」<4> 蚊を生産する
幼虫がサナギになると、研究者らはガラス製のふるいのような装置を使って毎日約4時間かけて手作業で雄と雌を分ける。
体の大きな雌はふるいに引っかかり、体の細い雄だけが下の水の中に落ちる仕組みだ。雌は処分され、雄は放出可能な成虫になるまでプラスチック容器の中で飼育される。
ケージから逃げ出した雌の蚊は、助手たちが電撃ラケットで撃退する。ある助手は「われわれはいつも蚊に刺されている」と笑いながら話す。
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次回「感染症撲滅へ、武器は『蚊の工場』<5> 実効性に疑問の声も」は2月22日公開